新幹線の安全神話に赤信号? 東北新幹線「はやぶさ」・「こまち」二度目の走行中の連結分離

「はやぶさ」と「こまち」 新幹線

 本日(3月6日)、JR東日本の東北新幹線の上野~大宮間で「はやぶさ21号」「こまち21号」が走行中に連結器が外れ、走行中に分離する事故が発生しました。幸いにも、乗客に怪我人はなく車両の脱線も発生しなかったようです。2024年(令和6年)9月19日に次いで2回目の出来事であり日本の誇る新幹線の安全神話に赤信号がと持ったような出来事です。

(3月7日追記) 山形新幹線・秋田新幹線は少なくとも9日までは併結運転を行いません。

東北新幹線の連結分離、運輸安全委が事故調査官派遣へ トラブル2度で対象に、新幹線初か

産経新聞ホームページより

事故の概要

  • 発生時刻 午前11時30分ごろ
  • 該当列車 東京(11時20分)発「はやぶさ21号」新青森(14時43分)着・「こまち21号」秋田(15時04分)着
  • 発生場所 上野駅~大宮駅間
  • 乗客 約640人

 今回は、時速130キロメートル区間の上野駅~大宮駅での走行中の分離ですが、一歩間違えば大惨事にもつながる恐れがあり今後の調査の結果が待たれるところです。「産経新聞」の記事によると、

東北新幹線の連結部分が分離したトラブルについて、運輸安全委員会は6日、国土交通省が重大インシデントと認定したことを受け、鉄道事故調査官3人を派遣することを決めた。

産経新聞ホームページより引用

 とあり国土交通省の調査が入ることが決定しているようです。

前回の事故について

 2024年(令和6年)9月19日に、新青森駅(6時49分)発「はやぶさ6号」・秋田駅(6時09分)発「こまち6号」東京(9時47分)着が盛岡駅~仙台駅間で走行中に連結が外れ走行中に分離した事故と似た事故が発生しました。この時は、時速300キロメートル以上での走行中でしたが幸いにも怪我人はありませんでした。 

 前回の事故については、JR東日本が9月26日にプレスリリースにて原因について発表しています。

東北新幹線古川~仙台間はやぶさ・こまち6号が走行中に連結部が外れ停車した事象の調査結果と対策について

JR東日本ホームページより

 この内容を読むと、連結機付近にあった金属片が原因であり同じ現象が確認できたため併結運転を行うすべての新幹線の点検を行ったようです。

 災害とか何らかの要因で走行中の切り離しが必要になった場合に、列車の切り離し自体はできるように設計されているようです。今後は、システム的にもできないようにするようですが、何かあった時のことを考えると問題があるような気が私はします。

 あと、E6系だけ金属片があった点についても、本当に製造時の問題であるか疑問が浮かびます。E6系は、「日立製作所笠戸事業所」と「川崎車両」の2か所で製造されていたはずですが、どちらの工場で製造された車両かは発表されていません。片方の工場だけであれば製造時の問題の可能性もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

今回の事故について

 原因は現在不明ですが、前回点検を行っているため、製造時のミスの可能性は低いと思います。東北新幹線は、線路容量の関係でどうしても併結運転は必要でしょう。それを考えると、原因の究明が必要となります。利用者は不便を感じるでしょうが、山形新幹線と秋田新幹線については、福島駅・盛岡駅での乗り換えで原因の解明を待った方がいいような気がします。

 山形新幹線「つばさ」は、「やまびこ」との併結なのでなんとかできるでしょうが、秋田新幹線「こまち」は、併結相手が全席指定の「はやぶさ」であるため、指定席の問題が発生するでしょうが万が一を考えると臨時列車を出してでも点検を急いだほうがいいと私は考えます。

 先日の山手線での事故もありますし、鉄道関連の事故が最近多いような気がします。

本日の運転計画

 運転計画は変わる可能性がありますので、JR東日本のホームページで確認してください。リンクを貼っておきます。

JR東日本運行情報:新幹線の運行情報・運休情報:JR東日本

まとめ

 本日(3月6日)11時30分頃に上野駅~大宮駅間を走行していた東北新幹線「はやぶさ21号」・「こまち21号」が走行中に分離する事故が発生しました。昨年の事故に次いで2度目の事故となります。前回の時は原因が特定され解決済みとのことでしたが、もう一度徹底した点検と原因の解明を期待したいところです。

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