JR留萌本線 列車14本をバス8本で置き換えへ JR北海道より廃線後の交通体系発表

キハ54系 留萌本線

 本日(3月11日)に、JR北海道から2026年(令和8年)4月1日に廃線となるJR留萌本線(深川駅~石狩沼田駅)の新しい交通体系について発表がありました。現行14本(7往復)運行されている列車を8本(休日は7本)で置き換える方向で話が固まっているようです。

20250311_KO_rumoisen_bus.pdf

JR北海道ホームページより

「JR留萌本線」路線データ

  • 運行区間 深川駅(北海道深川市)~石狩沼田駅(北海道雨竜郡沼田町) 14.4キロメートル (最盛時は、深川駅~増毛駅(増毛郡増毛町)66.8キロメートル)
  • 廃止区間 留萌駅~増毛駅(2016年(平成28年)12月5日)、石狩沼田駅~留萌駅(2023年(令和5年)4月1日)
  • 駅数 5(最盛時 20)
  • 列車本数 7往復
  • 全線単線非電化
  • 軌間 1,067ミリメートル(狭軌)
  • 輸送密度 159(2023年度(令和5年度))

今後の交通のありかた

 来年の4月1日に最後に残されていた深川駅~石狩沼田駅間が廃止となりJR留萌本線は完全に廃線となります。来年以降の地域交通の在り方について大筋が固まったためJR北海道からのプレスリリースがありました。現在の「秩父別駅」をバス待合所として活用し、留萌~旭川間のバスと接続するようです。また、JR留萌本線の代わりとなる「道北バス」の8本は、バス停の数の少ない速達型のバスとなります。

 今回の廃線の対象となる区間のイメージとしては、札幌へ行く場合は「道北バス」で深川駅からJR函館線利用、旭川へ行く場合は「秩父別」で留萌方面からのバスへ乗り換えと理解しています。JR函館本線の本数があればともかく今の本数では、特急利用が前提だと思いますので札幌まで行くのであればともかく、旭川に行くために深川駅からの特急利用での旭川駅への利用は考えにくいです。

 まだ、ダイヤが未定なので予測はできませんが、バス同士での利用客の奪い合いとなる危険性を少し感じます。設定される時間にもよりますが、停車する停留所の少ないバスに利用が集まるような気がします。運営するバス会社が異なるので調整は簡単ではないでしょう。

まとめ

 JR北海道からJR留萌本線の廃線後の交通のあり方についての発表がありました。現在14本(7往復)ある列車を8本(4往復?)の速達型の路線バスで置き換えます。現在運行しているバスとの住み分けがうまくいくのかが今後の課題だと思います。

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