富山県で鉄道事業を営む富山地方鉄道は4月15日(火)に、鉄道線のダイヤ改正を行うことを発表しました。2025年度(令和7年度)は、赤字補填として富山県と沿線自治体から5億円の補助金を受けることが既に決まっています。さらに、鉄道施設・車両の更新などで約600億円が必要と見込まれており経営的には大変厳しい状況となっています。今回は、それを反映したダイヤ改正となっています。(3月18日修正) 具体的なダイヤが発表になりました。結構厳しい内容です。」
富山地方鉄道ホームページ
改正の内容
改正後のダイヤについては、後日公開となっているため要点のみ記載します。
- 利用状況に応じた運行本数の見直し(休日・平日の早朝・昼間)
休日については、電鉄富山駅~上市間の区間列車の減便が考えられます。宇奈月温泉・立山アルペンルートへの輸送を考えると1時間1本は必要だと思いますので、この列車の削減となるのではないでしょうか。
平日の早朝は、5時・6時台の区間列車が対象でしょう。7時台は通勤・通学需要が多いのでここを削減すると利用客自体が減少してしまうでしょう。昼間については、休日同様に10時~15時の電鉄富山駅~上市間の区間列車が対象と思われます。
- パターンダイヤの見直し(平日の夕方・休日:電鉄富山~寺田間)
平日の夕方は、電鉄富山駅~寺田駅間の運転間隔を15分にするとありますので、15時~19時にかけて、1時間あたり4本にしてパターンダイヤ化するものと思われます。1時間に5本ある時間帯については、電鉄富山駅~上市間の区間列車の減便を行うと思われます。
休日の夕方は、電鉄富山駅~寺田駅間の運転間隔が30分に1本になるため、電鉄富山駅~上市間の区間列車に加え、立山線の電鉄富山駅~岩峅寺駅間の列車も減便の対象と思われます。そのうえで1時間2本のパターンダイヤ化されるのでしょう。
- 冬季の立山線の運行の見直し
アルペンルート・登山客の需要が少なくなる冬の時期に立山線の運行を朝・夕方のみに見直されます。立山駅行きを岩峅寺駅に変更しての運行となるでしょう。立山線の利用実態から考えるとやむを得ないと思います。
- 最終列車の見直し
本線だけでなく各方面とありますので、最終列車が30分程度の繰り上げになるのではないでしょうか。本線については、最終列車が23時30分と他の路線と比べて遅いため1時間近く繰り上げになる可能性があります。
まとめ
富山地方鉄道は4月15日(火)にダイヤ改正を行います。鉄道線については、厳しい経営となっていることを踏まえ減便が中心の改正となります。2025年4月1日(火)の運賃値上げによる収入増加と減便によるコスト削減をねらったものですがどの程度の収支改善に繋がるでしょうか。
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