2025年JR東日本ダイヤ改正 #八王子・高崎・水戸・千葉支社管内

埼京線との並び JR東日本

 昨年12月13日に発表されたJR日本のダイヤ改正のうち、八王子支社・高崎支社・水戸支社・千葉支社について見ていきたいと思います。全体の改正については、以下のページをご覧ください。

八王子支社

 公式の資料は、以下の通りです。

2025年3月ダイヤ改正(八王子支社)

JR東日本ホームページ
  • 中央線快速・青梅線でグリーン車サービスの開始

 現在、お試し期間として無料で開放されている中央快速線・青梅線のグリーン車が営業を開始します。50キロまで1,010円(Suica750円)、100キロまで1,260円(Suica1,000円)です。4両編成でワンマン運転される青梅線の(立川ー青梅間)の区間列車には設定がありません。

  • 「はちおうじ」・「おうめ」の取りやめ

 平日のラッシュ時に設定されている特急列車「はちおうじ」「おうめ」が廃止されます。列車間隔から推測すると純粋に減便となるのではないでしょうか。

  • 特急「あずさ」「かいじ」関連

 中央線特急列車「あずさ45・49・53・55号」「かいじ47号」が、新宿駅発から東京駅発に変更されます。前後の中央線快速列車が減便の可能性があります。

 また、「あずさ12・21・4245号」が、9両→12両へ増結されます。全席指定車の特急なので指定席券を買えない人がいたのでしょう。

 甲府(5時40)発東京(7時45分)着の「かいじ70号」が設定されます。平日のみの運転の臨時列車扱いのようです。利用率次第では、定期列車への格上げとなるかもしれません。

列車名甲府大月八王子立川新宿東京
かいじ70号5:406:166:476:587:297:45
  • 「ホリデー快速おくたま」の東京ー新宿間の運転区間延長

 「ホリデー快速おくたま」号が新宿発から東京発に変更されます。これによって、前を走る列車、立川(7時11分・8時06分・8時48分)と統合される可能性があります。

  • 五日市線への直通列車増発

 武蔵五日市発ー拝島間の列車の列車の立川駅への延長運転が行われます。プレスリリースでは、上り列車の武蔵五日市(15時41分)発と下り列車の立川(16時16分)発が紹介されています。乗り換えが不要になり利便性が向上するとのことです。具体的に時間帯と本数が書かれていますので1往復のみかと思います。

  • 南武線夕方ラッシュ時に増発、川崎ー立川間でのワンマン運転の開始

 混雑が問題になっている南武線で夕方ラッシュ時に(立川ー稲城長沼)間で2往復増発します。根本的な解決にはならないと思いますが、少しは改善するのではないでしょうか。混雑による列車の遅れに拍車がかかるような気がします。

高崎支社

2025 年3月 ダイヤ改正(高崎支社)

JR東日本ホームページ
  • 北陸新幹線のダイヤ変更

 「あさま624号」の運転時刻を繰り下げ(高崎発16時29分→16時39分)とすることで混雑の緩和を図ります。また、本庄早稲田駅に停車する「たにがわ415号(本庄早稲田16時41分)」を「とき328号(本庄早稲田16時53分)」に変更します。約30分間隔の停車となり利便性が向上するでしょう。

  • 高崎線の増車と運転区間の短縮

 東京(18時46分)発高崎(20時46分)着の東京上野ラインからの直通列車を10両→15両(籠原ー高崎間は10両)に増結します。なぜ、この列車が10両だったのかは分かりませんが混雑緩和に繋がると思います。

  • 八高線の増発と全列車2両編成ワンマン運転化

 高崎エリアに新型車両HB-E220系が投入されるのに合わせて、すべての列車を2両編成としワンマン運転を行います。扉の数も2個から3個に増え乗降時間の短縮を図るようです。併せて高崎発6~7時台の列車間隔を均一化されます。高崎(7時08分発)児玉(7時32分)行きの列車が利用が少なかったものだと思います。

  • 特急「あかぎ」運転区間の短縮と土休日の運転取りやめ

 「あかぎ4号(高崎5時52分)発」・「あかぎ5号(上野19時00分)発」の運転区間を「あかぎ4号」は、鴻巣発に、「あかぎ5号」は本庄着に運転区間が短縮されます。

  • 日光線、朝の7時台に列車の増発(2月10日追記)

 プレスリリースには、明記されていませんでしたが、朝の7時台に鹿沼発宇都宮行きを1本増発して混雑緩和を図ります。

水戸支社

2025 年3月 ダイヤ改正(水戸支社)

JR東日本ホームページ
  • 特急「ときわ」の平日に上野ー品川間の延長運転

 「ときわ54号(勝田発5時50分)」・「ときわ53号(品川発8時13分)」が品川発着に変更されます。これにより、地上ホームを使用する常磐線特急は臨時列車のみとなります。

  • 常磐快速線の時刻・行先の変更

 次の通り変更されます。

上野我孫子取手土浦水戸勝田日立高萩
改正前6:266:337:007:447:538:318:51
6:046:366:437:148:00
改正後6:266:337:007:437:50
6:046:366:437:147:588:058:308:51

 これにより所要時間が最大で15分短縮されます。どちらもE531(10両編成)の列車です。勝田以東への移動が速くなります。

  • 常磐線・水戸線列車の運転区間の変更
高萩勝田水戸着水戸発上野品川小山
改正前6:306:366:538:22
6:036:446:507:059:129:31
改正後6:336:397:059:129:31
6:036:456:516:538:22

 水戸線と常磐快速線の列車の時刻の変更です。高萩ー勝田間の車両数の減少が目的と思われます。高萩(6時03分)発品川行きは、15両での運転ですので対象となったと思われます。

上野水戸着水戸発勝田高萩
改正前17:5417:5920:1520:2020:58
改正後17:5419:5819:5920:04
20:1520:2021:00

 水戸線からの列車を高萩行きにすることで、水戸ー高萩間を10両編成から5両編成へと減車となるようです。記載はありませんが、水戸線の列車を延長運転するものと思われます。

  • 水郡線の編成両数の見直し及び運転区間の変更

 一部列車の編成両数が変更となります。実態に応じた体制になるようです。また、水戸(13時15分)発郡山(16時26分)着の列車を常陸大子駅で系統分離します。車両の両数も変更となります。

千葉支社

2025年3月にダイヤ改正(千葉支社)

  • 「成田エクスプレス」の千葉駅停車本数増加

 夕方の「成田エクスプレス45号(千葉 17時58分着)・50号(千葉 20時21分着)・52号(千葉 21時13分着)が新たに千葉駅に停車します。通勤需要を見込んでの停車だと思われます。

  • 総武快速線の増発(下り列車)
種別東京錦糸町船橋津田沼両数
快速18:1218:2118:3618:42E235系15両

 平日の下り列車が、1本増発されます。代わりに20時台の列車が1本減便となります。明示されていませんが東京(20時15分)発千葉行きと予想します。

  • 京葉線列車の見直し

普通列車下り(平日)の増発

海浜幕張幕張豊砂習志野南船橋西船橋
20:2120:2320:2620:2820:34
21:2021:2221:2521:2721:31

普通列車下り(土休日)の増便

海浜幕張幕張豊砂習志野南船橋西船橋
20:2020:2220:2520:2720:33
21:1721:1921:2221:2421:30

普通列車上り(平日)の増発

西船橋南船橋習志野幕張豊砂海浜幕張
19:4319:4819:5419:5620:00
20:3720:4220:4620:4820:51
20:4320:4820:52
21:4921:5421:58

普通列車上り(土休日)の増発

西船橋南船橋習志野幕張豊砂海浜幕張
20:0020:0220:05
20:4120:4620:4920:5120:54
21:3521:5421:58

夕方時間帯の普通列車から快速列車への変更(下り列車 平日)

東京新木場海浜幕張蘇我
16:0216:1016:3116:43
21:2121:2921:5022:02

夕方時間帯の普通列車から快速列車への変更(下り列車 土休日)

東京新木場海浜幕張蘇我
21:2121:2921:5122:03

 昨年大きな話題となった京葉線について増発が行われます。実際問題としてこれが限界の本数でしょう。結局のところみんなが満足するダイヤを組むことは無理ではないかと思います。

 新幹線・その他の地域(東北支部・盛岡支社・秋田支社・新潟支社・長野支社)については、下のリンクで紹介しています。

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