第二の人生へ 2022年福島県沖地震で脱線したH5系新幹線車両 教育・訓練用車両へ転用

H5系北海道新幹線 JR北海道

 JR北海道は、3月24日(月)のプレスリリースにて2022年(令和4年)3月16日(水)に発生した福島県沖地震により脱線し運行が出来なくなっていた東北北海道新幹線用車両H5系(H2編成)について、2025年4月から教育・訓練用車両の車両として使用すると発表しました。愛称名も付けられていて「H296 ふくろう」と名付けられました。

北海道新幹線 教育・訓練用車両の使用開始について

JR北海道ホームページ

2022年(令和4年)3月24日 福島県沖地震

  • 発生時刻 2022年3月24日 23時36分
  • 震源地 福島県沖
  • 震源の深さ 57キロメートル
  • 地震の規模 マグニチュード 7.4
  • 最大深度 6強(宮城県登米市・蔵王町、福島県相馬市・南相馬市・国見町)
  • 津波 有(石巻港31㎝)

 北海道から中国地方までの広い範囲に渡って震度6強から1の揺れがありました。また、地震の影響により東北・東京電力内で200万件を超える停電が発生しました。私も睡眠中でしたがびっくりして目が覚めたことを覚えています。

鉄道への被害

 東北・関東地区のほとんどの新幹線・在来線で運行が中止されました。今回取り上げているH5系(H2編成)は、当時「やまびこ223号」としてE6系と併結して東北新幹線(福島駅~白石蔵王駅間)を17両で運行していました。13号車を除く16両が脱線し68ある車軸のうち60基がレールから外れました。

 新幹線の施設には、約1,000ヶ所に及び、東北新幹線(福島駅~仙台駅間)は約1ヶ月間不通なりました。在来線にも被害が発生し、常磐線・阿武隈急行線でしばらくの間運休しました。

H5系(H2編成)

 地震で受けた被害により、営業運転はできなくなり車両基地に置かれていましたが、今回教育・訓練用車両の車両として使用されることになりました。

 なお、愛称名「ふくろう」の由来は次の通りです。

「ふくろう」はアイヌ伝承では里の守り神、ローマ神話では英知の象徴とされ、少しでも幸福が訪れるように縁起の良い、守り神のような存在で知恵や経験を与える森の賢者として活躍するように、との思いで命名しました。

JR北海道ホームページ プレスリリース(3月24日)より引用

 「H296 ふくろう」は、4号車~7号車を外した6両編成とされています。教育・訓練用車両ですので営業運転はありませんが、「グランクラス」の座席が残っていますのでイベントなどで使われるのではないかと思われます。いずれ、発表があると思いますので楽しみに待つことにしましょう。

まとめ

 2022年の福島県沖地震で脱線事故が発生したJR北海道のH5系車両ですが、4月1日から教育・訓練用車両として運転手・車掌などの育成用車両として新たな人生を歩むことになりました。また、グランクラスの車両が残っているためイベント等で目にすることもあるかもしれません。

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