富山県で鉄道事業を行っている関西電力の子会社である黒部峡谷鉄道は、今年の営業は4月20日(日)から始めます。また、現在不通となっている猫又駅~欅平駅について、再開は2026年(令和8年)になる見込みであると発表しました。昨年の能登半島地震により「釣鐘橋」が大きな被害を受け一部区間での運行となっていますが今年中の再開はない見込みです。また、黒部峡谷鉄道の一部区間不通のため黒部ダムに向かう「黒部宇奈月キャニオンルート」についても、2026年以降の再開となる見込みです。
黒部峡谷鉄道ホームページ
とやま観光ナビホームページ
残念な発表でした。能登半島地震の影響がかなり離れた黒部まで及んでいます。冬の間の工事ができないため時間がかかるのは仕方がないことなのかもしれません。アルペンルートとセットで訪問しようと思っていた方も結構いるのではないでしょうか。私も、2回乗っていますが全線乗りとおすと1日は見ておかないといけないので今度は宇奈月温泉での宿泊を考えています。

現況
現場の状況は、次のようになっているようです。
【鐘釣地区】(東鐘釣山周辺)
・不安定岩塊の除去、岩峰底部の岩接着(根固め工含む)を計画どおり完了
・不安定岩塊除去後の現地調査において、新たに岩塊除去、岩接着等の対策が必要となることが判明
・翌年度作業に向けた越冬作業を完了
・翌年度以降、追加対策を含む落石防止対策工事と鐘釣橋復旧工事を実施
【欅平地区】(欅平駅周辺)
・法面の地質調査ボーリング、法面対策工事準備の一部を計画どおり完了
・翌年度作業に向けた越冬作業を実施中
・翌年度以降、法面対策工事を実施
黒部峡谷鉄道ホームページより引用
当初の想定以上の被害を受けているようです。昔のように「命の保証」はないことを条件で乗車というわけにはいかないので、この際老朽化している部分も含めてしっかりと修繕を行ってほしいと思います。なお、全線乗車できないことに対する補填として、通常は降車できない猫又駅での降車体験を行っていますので、逆にこちらを目的に訪問するのもありだと思います。
4月15日(火)から富山駅から宇奈月温泉駅までの区間の鉄道を運行している富山地方鉄道のダイヤ貝瀬により大幅な減便が行われる予定です。訪問する時間帯によってはかなりの時間列車を待つことになる可能性がありますので、事前にダイヤを調べてから行くことをお勧めします。
まとめ
富山県の黒部峡谷鉄道は、昨年の能登半島地震により「釣鐘橋」の損傷があり、猫又駅と欅平駅の間で運行を取りやめています。また、接続する富山地方鉄道が4月15日(火)にダイヤ改正を行い減便が行われますので事前に調べてからの訪問が必要となります。
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