土讃線（高知駅～窪川駅）ダイヤ改正で2往復減便！　特急列車の有効活用も必要では

　JR四国は、3月15日のダイヤ改正で、土讃線（高知駅～窪川駅）でプレスリリースで発表された通り2往復の減便を行いました。対象となる列車は、高知駅（6時49分）→伊野駅（7時14分）・伊野駅（7時49分）高知駅（8時16分）・須崎駅（8時50分）→高知（10時01分）・高知（17時59分）→須崎（19時17分）の4本（2往復）です。また、この区間については、パターンダイヤ化の対象とはなりませんでした。

2025年JR四国ダイヤ改正　＃パターンダイヤ化と特急減便

今年3月15日（土）に、JR四国はダイヤ改正を行います。ページ数は多いですが、パターンダイヤ化の拡大とタクトダイヤの拡大が大半を占めています。今回は、増便はなく特急列車と普通列車の減便のみとなっています。

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2025.02.13

土讃線（高知駅～窪川駅）の状況

土讃線（高知駅～窪川駅）のデータ

• 運行区間　高知駅～窪川駅　72.1キロメートル（土讃線全体は198.7キロメートル）
• 駅数　27（土讃線全体では61）
• 全線単線非電化（電化区間は、多度津駅～琴平駅間のため高知駅～窪川駅間は非電化）
• 軌間　1,067ミリメートル（狭軌）
• 輸送密度　高知駅～須崎駅　3,149（2023年度）・須崎駅～窪川駅　797（2023年度）

列車本数

　2025年（令和7年）3月15日（土）のダイヤ改正時点です。

　となっています。列車本数については、利用の多い高知駅に近い区間が多く、遠くなるにつれて本数が減っています。輸送密度にあった本数となっていると思われます。須崎駅までは、日常に使うとしても十分に利用できるだけの本数が確保されています。

　窪川駅については、普通列車の前に特急列車が設定されているダイヤのため特急利用を前提としたダイヤとなっています。

減便によるダイヤの調整

　下り列車（須崎方面）は、前後の列車の時刻との間があまりない時間帯の設定のため変更されていません。逆に、上り列車は、後続の列車の時刻を早めることにより列車間隔の調整を行っています。

他線との接続について

土讃線（御免方面）・土佐くろしお鉄道（ごめん・なはり線）

　高知駅では、本数が多く待ち時間が長いといったことはないようになっています。しかし、土讃線の土佐山田駅より北については、本数が少なく特急列車利用が前提のダイヤが組まれています。

予土線

　この区間と同様に減便となった予土線との接続は次の表のとおりです。赤字は特急列車です。

　接続については、土讃線から予土線へは使える設定になっていますが、逆方向はあまりよくありません。学生等の定期券での両線をまたいでの利用はほぼないと考えてよさそうです。鉄道ファンの方はご存じだと思いますが、窪川駅～若井駅間はJR四国の路線ではなく「土佐くろしお鉄道（中村・宿毛線）」になっているため「青春18切符」では乗車できません（210円必要）。JR四国のフリーきっぷであれば、基本的にこの区間は乗車できるようになっています。

JR四国「予土線」を4本（2往復）減便！　パターンダイヤ化による悪影響

JR四国は、3月15日（土）にダイヤ改正を行いました。「予土線」についてはパターンダイヤ化を行い、利便性を向上するという内容でした。ところが、公表されたダイヤを見てみると近永駅～宇和島駅間の列車が2往復減便となっています。夕方の時間帯において約1時間間隔であったこの区間が2時間に1本となり使いにくいものとなってしまいました。

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2025.03.16

土佐くろしお鉄道（中村・宿毛線）

　こちらも赤字は特急です。

　特急列車は、土讃線から土佐くろしお鉄道への乗り入れとなります。普通列車については、夕方は接続が考慮されていますが基本的には乗り換えは待ち時間が結構あります。こちらについても窪川駅をまたいでの利用はほとんどないのでしょう。

まとめ

　2025年3月15日（土）のダイヤ改正で土讃線（高知駅～窪川駅）については、4本（2往復）の列車が削減されました。朝の上り列車については、前後の列車の時刻変更により影響は最小限となっています。利用者数を考慮したうえでのやむを得ない減便だっと思います。