昨日(1月22日)、JRグループ旅客6社より2025年春季の「青春18切符」と「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売についてプレスリリースがありました。利用期間は、3月1日(土)から4月10日(木)となっています。前回との違いは、北海道新幹線オプション券の値上げのみです。今回のポスターは、日南線の「大隅夏井~志布志」間の風景が採用されました。
JR西日本公式ホームページより
今回の変更点
今回の変更点は、北海道新幹線オプション券の値上げ(4,500円→4,650円)となっています。JR北海道と道南いさりび鉄道が4月1日に運賃の値上げを行うためでしょう。「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」は、「青春18切符5日用」のほぼ2日分の金額であり、道南いさりび鉄道との木古内での乗り換えが不便であるためあまり利用されていないため大きな影響はないでしょう。
北海道オプション券を使わない場合
この区間は、新幹線eチケットを購入すると、トクだ値スペシャル21設定日であれば2,800円+いさりび1日きっぷ1,000円の3,800円(設定のない日あり)、トクだ値14で3,350円+1,000円の4,350円で利用が可能です。あるいは、青森ー函館間をフェリーで移動すれば、2,860円(スタンダード)であるためこちらの利用が便利でしょう。また、八戸ー苫小牧間は、6,000円ですので函館本線を利用しないのであればこちらが便利でしょう。
青春18切符のルール
2024年度冬季から変更になっていますので念のため示します。
- 切符の有効期限は、連続する3日間(10,000円)もしくは連続する5日間(12,050円)だが、使用前であれば1回に限り変更可能
- 普通列車、快速列車のみの利用(一部定められた区間では特急列車の自由席が利用可能)。
- JR線のみの利用(一部の第3セクターについては、JR線の乗継の場合に定められた駅での利用が可能
- 普通列車・快速列車については、指定券の購入により指定席の利用が可能、グリーン車は自由席に限りグリーン券の購入により利用可能
- JR西日本の「うれしート」、「新快速Aシート」はチケットレス指定席券での利用は不可
- 最終日については、最終列車まで有効(ただし、終夜運転が行われる場合は定期列車の最終列車)
- 複数名での利用は不可(途中で他人に渡すのもダメ)
- 列車の遅延時の振り替え輸送は、利用できない(JRが認めればOKだが、原則はダメ)
青春18切符について
2024年度冬季に制度が変更された青春18切符ですがの春季用のプレスリリースがありました。まだ、新制度での利用状況について集計している途中だと思います。今年も、春季だけの発表でしたので夏季以降に何らかの変更があるかもしれません。同時に発表のあった「北海道&東日本パス(利用期間が2月22日~3月31日)」が連続する7日間で、11,300円(こども 5,660円)であり、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、北越急行線の普通列車および特急券の追加のみで北海道新幹線(新函館ー新青森)に乗車できるためJR東日本とJR北海道のみを利用するのであればこちらを選択するでしょう。
今年は、路線の廃止・第3セクターへの移管はありませんので大きな変更はないでしょうが、利用状況次第では5日連続券の廃止があるかもしれません。「北海道&東日本パス」をあえて同日に発表するためそちらへの誘導を図りたいのでないかと思います。利用期間が3月31日までとなっているのは、JR北海道の運賃値上げよりも新年度の混乱をさけるためでしょう。JR西日本・JR東海以外の路線では、ロングシート化が進んでいるため風景を楽しむ醍醐味は年々減ってきています。青春18切符での鉄道の旅についてあらたな楽しみを探していく必要がありそうです。
(1月30日追記)この切符について廃止されるのではとの声が出ていますが、私は新年度当初の列車混雑の回避およびJR北海道の運賃値上げによるものと判断しており夏以降も継続されると考えています。
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