JR東日本は、宮城県の路線である仙石線に2025年(令和7年)冬から新型車両E131系(4両編成)を投入し、現在使われている205系車両を置き換えることにしています。仙石線は、石巻市という中規模な都市が終点となっており、利用者数についても増加傾向にあります。そこで、今回の車両置き換えと併せて増便による利便性の向上を図ってみてもよいのではないでしょうか。
JR東日本ホームページ
置き換え対象車両
現在、仙石線普通列車に使われている直流型電車E205系3100番台16本(64両)をE131系14本(56両)で置き換えられます。直流系電車としては、2運用の減となるようです。あおば通駅~松島海岸駅間の列車の減便もしくは、石巻駅直通列車をハイブリッド車両の(HB-E211+HB-E212)で置き換えて運用減を図るのではないかと思います。加えて、利用の少ない列車を4両→2両への減車もある売るかもしれません。

3月23日(日)に205系「マンガッタンライナーI」が引退しました。お疲れさまでした。
輸送密度について
仙石線の輸送密度は、次のようになっています。2011(平成23年)年3月11日に東日本大震災で被災し、2015年5月30日の高城町駅 – 陸前小野駅間が新線開業し、仙石東北ラインとして運行形態が変わっているので、その影響も見てみたいので一緒に表にしています。
区間 | 1987 | 2007 | 2012 | 2017 | 2022 | 2023 |
石巻線全線 | 21,879 | 22,656 | 16,211 | 20,258 | 17,570 | 18,693 |
あおば通り~東塩釜 | 44,182 | 46,687 | 40,625 | 43,797 | 37,527 | 39,625 |
東塩釜~石巻 | 11,397 | 10,130 | 3,522 | 7,526 | 6,776 | 7,371 |
2011年の東日本大震災直後は、大きな被害を受けた石巻市近辺は大きく数字を下げています。しかし2017年度は、仙石東北ライン開業により石巻方面からの所要時間短縮などの利便性上昇もあり、コロナの影響を受けた後も9割まで数値が回復しています。この路線についてはダイヤを見る限り、東塩釜~石巻間は列車本数が輸送密度に対して少なく、増便することによって利用の拡大が見込めそうな感じはあります。
私の私案(東塩釜~石巻間)
- 朝の仙台方面への快速列車を1本6時から7時台に増発する。
仙台駅に到着する仙石東北ライン経由で仙台駅に8時頃到着する列車があればある程度利用が見込めるのではないかと感じています。通勤。通学時間帯に1本は少ないかなとの印象です。
- データイムの本数を普通1本+快速1本に変更
東塩釜駅~石巻駅間については、2023年度の輸送密度は、7,000を越えています。1時間に列車が2本あっても多すぎる設定ではないでしょう。快速列車は、仙石東北ラインと接続して速達用、普通列車は、仙石線経由であおば通行きとします。これで、利便性はかなり向上できるのでしょうか。ただ、代わりとしてハイブリッド車使用の便を4両→2両にして車両の確保をする必要はあると思います。
将来的には、利用者が減少してくれば、E131系を4両から3両に減車すれば(多分、できるように設計していると思います。)輸送力的には適切ではないかと考えています。
実際は・・・
E131系を205系の車両数より2本少なく投入しているため、実際には あおば通り駅~東塩釜駅間でデータイムに1時間あたり1本の減便を考えているのでないかと思います。また、東塩釜駅~石巻駅間もハイブリッド車での車両数を4両→2両に減車もあるかもしれません。私から見れば、輸送密度的には列車本数は不足していると思いますが他のE131系を入れている路線を見ればJR東日本とすれば適正な本数と判断しているのかもしれません(あくまで想像の範囲です。)。
まとめ
仙石線については、E131系投入にあわせてダイヤの組み換えの可能性が考えられます。私は、増便氏もよい路線だと考えていますが、JR東日本の考えは分かりません。E131系は、恐らく2026年度中にはすべて投入されると思いますのでその時のダイヤ改正で答えが出ると思います。
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