JR北海道は、ウェルネット株式会社の提供するサービスである「スマホ定期券」が使える範囲を2025年4月1日(火)から拡大します。対象となる区間では、スマートフォンを使用すれば駅に行くことなく定期券の購入・更新が可能となります。列車本数が少なく、有人駅へ行く際にも時間がかかる北海道では、利便性の向上に繋がるでしょう。
スマホで購入、スマホで乗車。
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4月からスマホ定期券の対象エリアを拡大、簡単・便利にリニューアルします!
「スマホ定期券」
「スマホ定期券」の対象区間
現在、「スマホ定期券」が使えるのは次の区間となっています。
- 石北本線(西留辺蘂駅~網走駅)
- 釧網本線(網走駅~緑駅)
4月1日(火)以降は、以下の通りエリアが広がります。
- 宗谷本線(全線)
- 石北本線(全線)
- 根室本線(新得駅~根室駅)
- 富良野線(全線)
となり、道北・道東地区のほとんどが対象エリアとなります。
「スマホ定期券」について
QR改札を導入している駅(旭川駅・帯広駅・釧路駅・北見駅・富良野駅)では、QRコードを表示した状態で改札内を済ませることができます。その他の駅では、駅員もしくは運転手に定期券部分を表示して見せることになります。
スマートフォンで行うことになるので、電池切れ・故障に際にはどうなるかのでしょうか。通常運賃の支払いとなるのかは気になるところです。不正防止のため二つ以上のスマートフォンでのログインはできない仕様だと思いますので故障時の取り扱いはどうなのでしょうか。交通ITサービスを幅広く行っている会社ですのでその部分は大丈夫だと思いますが。
QRコードについては、複数の業者が同様の事業を行っていて使用できる店舗等によって使えるかを確認する必要があるのが現状です。このままだと利用者にとって分かりずらいものとなってしましますので規格の統一が必要だと思います。
「Kitaca」と「スマホ定期券」
JR北海道は、電子系交通マネーの「Kitaca」の事業を行っています。こちらについては、導入済みの地域では「Kitaca」が利用されており、同じ会社の中で二つのシステムが並行稼働することになります。将来的には、どちらかに統合されるのではないかと思います。ただ、しばらくの間は地域を分けての住み分けが続くでしょう。
最終的には、電子系交通マネー自体が日本独自のシステムであることを考えるとQRコードでの改札へと移行していくことでしょう。JR北海道はJR東日本と提携していることを考えると2026年秋ごろの「モバイルSuica」のQRコード対応によって「モバイルSuica」が生き残るのかもしれません。
交通系電子マネーは、初期費用・機器更新の費用が多きいため交通事業者への負担が大きいですが利用者としては全国どこでも使えることは大変ありがたいことです。できれば、どの事業主のシステムであっても共通して使えるようにしてほしいと思います。
北海道地区のダイヤ改正の情報です。
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