少し前になりますが、1月17日にJR北海道は宗谷本線で臨時列車「花たび そうや」号の運転を行うとの発表をしました。キハ40系リニューアル車2両とキハ54系2両の合計4両編成で運転されます。旭川発が、5月10日(土)、17日(土)、24日(土)、31日(土)、稚内発が5月11日(日)、18日(日)、25日(日)、6月1日(日)に運転されます。
JR北海道公式ホームページより
2000年の高速化事業の完成により、急行列車が特急列車に格上げされることにより急行列車が消滅した宗谷本線ですが、手元の1988年時刻表では宗谷本線で3往復、天北線経由の稚内行きが1往復運転されいたようです。当時は機関車牽引の客車列車で「利尻」にいたっては寝台付きの夜行列車での運転となっています。ここ数年恒例となっている列車ですが、今年も運転されるようです。
急行ではありますが、特急列車停車駅でも通過となっていますが約7時間と特急列車の倍の時間での設定となっています。観光目的の列車でリニューアル車を使うこともあり十分に鉄道の旅を楽しめるでしょう。キハ54系については、普通列車で使用していた車両なのでちょっと物足りないでしょうが北海道といったらキハ54系というぐらいの車両ですのでこれはこれで面白いのではないでしょうか。また、キハ40系、キハ54系については国鉄時代の車両であり過酷な北海道の冬での走行によりだいぶダメージを上kているでしょうからいつまでも続く列車ではないと思います。
また、ダイヤを見ると上り列車は快速「なよろ8号」に塩狩駅で抜かれる設定となっており、急行が快速に抜かれるという臨時列車あるあるという風景が見られる珍しい光景が見られることでしょう。
キハ40系といえば、廃止前の江差線、札沼線が私のイメージですが観光列車としてリニューアルされた車両の乗り心地はどうでしょうか。冷房がないこと、窓が二重になっていることが印象としてあります。一方のキハ54系は、釧網本線で本来入らないはずのルパン三世の列車にたまたま乗車できたことが強く心に残っています。ルパン三世で育った世代としては、感動ものでした。同乗していた女子高校生も写真に撮っていてびっくりしました。
こういった列車は、乗りたいと思っても遠いからどうしても後回しになってしまい廃止されたことを知って後悔することが多いものです。宗谷本線自体も、今後の経営改善を検討する対象のいわゆる黄線区になっており(名寄ー稚内間で輸送密度252 2023年度)、駅の廃止が相次いでいたり普通列車と同じ時間にバスが設置されたりと苦しい状況になっています。廃止の前に一度は乗ってみたいと思っている路線の一つです。
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