「週末パス」廃止決定 #JR東日本フリーきっぷ縮小の動きか

週末パスエリア とくとく切符

 JR東日本は、本日(2月19日)に「週末パス」をはじめとした一部のフリーエリアタイプの「トクトクきっぷ(お得なきっぷ)」の販売を終了すると発表しました。今回廃止されるのは、「首都圏週末フリー乗車券(信越地方発)」が3月28日(金)、「首都圏週末フリー乗車券(東北地方発)」・「東京フリー乗車券」・「週末パス」が6月27日(金)となっています。

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JR東日本ホームページ

今回廃止となるきっぷ

 今回廃止となるきっぷは次のきっぷです。

  • 首都圏週末フリー乗車券(信越地方発) 3月28日(金)まで販売

首都圏週末フリー乗車券

JR東日本ホームページより

 長岡・浦佐・越後湯沢・長野・上田・佐久平・軽井沢から往復乗車券と首都圏エリアのフリー区間の連続する2日間の乗車券がセットになったきっぷです。新幹線・特急列車を利用する場合は、特急券の購入が必要です。しなの鉄道・軽井沢~横川間のバスは利用できないため、長野・上田・佐久平・軽井沢から利用の場合は、北陸新幹線利用となり必ず特急券が必要となります。

 このきっぷは、フリー区間が狭いのであまり使い勝手のいいきっぷではありませんでした。今回の廃止はやむを得ないと言えるでしょう。正直、普通列車使用は結構厳しい距離だと思います。さらに、土休日限定で繁忙期は使用不可であり非常に使いにくいです。

  • 首都圏週末フリー乗車券(東北地方発) 6月27日(金)まで販売

首都圏週末フリー乗車券

JR東日本ホームページより

 利用条件は、信越地方発と同じです。どれも在来線を利用する距離ではないです。列車の本数的にも新幹線を利用する前提でのきっぷとなっています。こちらもあまり利用は多くないと思います。

  • 週末パス 6月27日(金)まで販売

週末パス

JR東日本ホームページより

 今回廃止となるきっぷのなかで一番使い勝手の良かったきっぷです。以前は、JR東日本といえば「土・日きっぷ」・「三連休パス」といった特急も乗車できたフリーきっぷが大変便利でしたが、だんだんと使いにくくされ、ついにはなくなってしまいました。

 今回新たに設定されたきっぷは基本的には、往復利用のためのきっぷで、発売期間・販売枚数が限定されています。JR東日本は、フリーきっぷから往復割引きっぷへと舵をきる方針のようです。以前「北海道&東日本パス」の利用期間の短縮は、JR北海道の運賃値上げと年度末の混乱を避けるためとの記事を載せましたが、もしかしたら次の発売はないかもしれないかもしれません。

 また、「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス(キュンパス)」についても、早朝の予約が取れないと苦情が出ているようですので来年以降は、使用できる列車の制限もしくは購入期間が限定される可能性があります(例えば、21日前からのように)。あるいは、そもそも販売されないかもしれません。

どう影響がでるか

 週末パスがなければ、そもそも旅行に行かない人が相当数でると思われます。また、鉄道ファンであれば、大回り乗車が増えるでしょう。JR東日本が想定しているほどは収入は増えないと思います。特に、都心部の駅は駅中施設が充実しておりそのためだけに入場券を購入する人がいると聞きます。販売数の制限により、需要の平均化は図れるでしょうが全体数は減少するでしょう。

 実際のところは、試してみてその結果次第だとは思いますが、どうなるでしょうか。

まとめ

 JR東日本は、本日(2月19日)に、えきねっとで予約するおトクな商品を期間限定で発売することと一部のおトクなきっぷの販売終了を発表しました。実際の利用者がどの程度いるのか結果を見てみたいと思います。

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