関西本線で運用されていたキハ120系303(吹田総合車両所京都支所亀山派出所)が、岡山のラインカラーに変更されたという報告がインターネット上で上がっているようです。なぜ、あえて岡山なのか考えてみたいと思います。個人的な見解であり、JRの正式発表があるわけでもありませんのであくまで一個人の予想でしかありません。

キハ120系が必要そうなのは・・・
キハ120系が運行されている路線を順にみてみます。
- 大糸線
岡山から転属した3両でキハ52系を置き換えて2運用で回しています。車両の不具合の話も聞きませんのでここは、現状維持のままだと思います。ここのキハ120系は、岡山のラインカラーで運行していますが、大糸線の増便実験はバスを使っているため必要性は感じられません。
- 越美北線
ここもすべてキハ120系で運用されており、車両不足・故障の話はありません。ここも考えにくいです。
- 関西本線
ここの車両のラインカラーを変更したぐらいですから、必要というよりも余剰となっていたと思われます。
- 津山線
本来は、路線の高速化している津山線でこそキハ120系を活用すべきですが、ほとんどの運用は、キハ40系・キハ47系です。キハ120系の運用は、数えるぐらいしかなく列車の編成も2両以上ですから津山線での活用も考えにくいです。
- 岡山支社ローカル線(姫新線・芸備線・因美線)
ここは、姫新線(津山駅ー中国勝山駅間)で、キハ40系・キハ47系(2両)の運用があります。しかし、姫新線の輸送密度(津山駅ー中国勝山駅 661(2023年度))を考えれば、キハ47系2両はオーバースペックだと思います。また、美祢線が長期間の不通(鉄道での復旧であれば15年程度)であることを考えると、山口地区からもう1両を捻出することは可能だと思います。本命は、ここのキハ47系・40系の運用置き換えとみています。また、芸備線での試験増便・伯備線(新見駅~米子駅)間の置き換えに使う可能性も考えられます。
- 山陰地区(山陰本線・木次線)
ここも必要とする理由が考えられません。あるとすれば、木次線(出雲横田ー備後落合間)の試験増便ぐらいでしょうか。木次線は、廃線の可能性はありますが法定協議会が開かれているわけでもなく今すぐにうごきがある様には思えません。ここもないと思います。また、三江線の廃止による余剰もあるので必要はないでしょう。
- 広島地区(芸備線・福塩線(府中駅~塩町駅))
ここも、すぐにキハ120系が必要な利用は見当たりません。広島駅から三次駅間の運用は実施的に車両の送り込みですし、以前よりも列車本数が減っているため増備の必要性はないと思います。
まとめ
だらだらと文章を書いてしまいましたが、私は姫新線のキハ40系・47系の置き換えだと考えます。これにより余剰が出れば、再度伯備線の新見以北の気動車化に使用されるかもしれません。恐らく、山口地区からも1両もしくは2両のキハ120系の転出が近いうちにあるのではないでしょうか。
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