今年(2025年)の3月15日のダイヤ改正で3号車が「自由席」→「指定席」と変更となった「のぞみ」号ですが、将来的にはどうなっていくのでしょうかJR東海・西日本からの公式の発表はありませんが個人的にどうなっていくのか予想してみたいと思います。とはいえ大半の方が思っているような結果となるのはご想像がつくとは思いますが・・・。
「のぞみ」号の今までについて
「のぞみ」号の誕生
「のぞみ」は、東海道新幹線の新しい種別として1992年(平成4年)3月14日に当時の新型車両300系を使用した16両編成の列車として東京~新大阪間に2往復設定されたのが始まりです。当時は、東京駅~新大阪駅間を2時間30分で結んでいました。また、朝の下り「のぞみ301号」は、名古屋と京都を通過したため「名古屋飛ばし」として有名になりました。また、山陽新幹線区間(新大阪~博多)では翌年の1993年(平成5年)3月18日から運行を開始しています。
当時の停車駅は、東京・「新横浜」・「名古屋」・「京都」・新大阪・「新神戸」・岡山・広島・小倉・博多でした。(「」は通過列車あり)また、今よりも高額なのぞみ料金が設定されており、全車指定席での運行でした(立席特急券の設定はなし)。
「のぞみ」が運行を開始したのは、30年以上も前になりますね。当時は、指定席券を持たずに乗車したのが見つかった場合は次の駅で降ろされていました(車掌によっては差額の支払いで乗車させていた場合もありましたが)。とにかく当時は別格の列車でした。また、「のぞみ料金」が高額であったため、当時は空席が目立つ列車でした。
また、300系列車自体も特別な存在で「ひかり」・「こだま」に300系が使用される場合は、時刻表に「のぞみ型車両」で運行と書かれてあり、わざわざ選んで乗っていた記憶があります。
「のぞみ」の車両の変遷
「のぞみ」は、1992年(平成4年)3月14日に設定された当初は300系での運転でしたが、1997年(平成9年)3月22日から新大阪~博多間で500系が投入されました。当時は時速300キロメートル運転で有名になりました。山陽新幹線区間で、300キロメートルに達した時は車内放送が「ただいま時速300キロメートルで運転しています。」と流れていたのが懐かしいです。そして、同年11月29日から東海道新幹線での運行が始まりましたが、当時は時速270キロメートルでの運行でした。
次いで1999年(平成11年)3月13日からは、700系が運行を開始しました。こちらは最高速度が時速285キロメートルでしたので500系より時間はかかりましたが、車内の快適性では500系より優れていました。個人的には、500系の方が好きでしたので700系のぞみはほとんど乗ったことはありませんが、カーブ時の揺れとかは少なかったので確かに快適な車両でした。
そして、2007年(平成19年)7月1日よりN700系での運行が始まりました。この車両は、東海道新幹線の改良工事もあり、東海道新幹線内を時速285キロメートルで運行できるようになり、所要時間の短縮に大きく貢献しました。その後は、2012年にN700Aが登場、2020年からN700Sが運行を開始し現在に至っています。
「のぞみ」号の指定席の設定について
「のぞみ」号がデビューした時点では、全席指定席でしたがのぞみ料金が高額であったため空席が目立ち、今の「のぞみ」号を見ると考えられない状況でした(乗客の多い時期を除き隣に人が座っていることはなかったです)。
2003年(平成15年)10月1日のダイヤ改正で、1~3号車が自由席となり2025年の3月14日まで続いていました。私は、東海道・山陽新幹線は、基本的には「のぞみ」号の指定席か「岡山ひかり(岡山始発の「ひかり」号」を利用しますが、東海道新幹線内の自由席はすごい混雑だなというイメージしかありません。
そして、2023年(令和5年)の年末年始から、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始の全席指定席化が始まりました。今は、デッキ部分に自由席特急券での立席乗車が出来ますがニュースとかで見ていると正直乗りたくないです。東京~岡山の3時間以上座れないのは正直アラフィフにはつらいです。自分だったら在来線で時間がかかっても着席できる方がいいです。
今年の3月15日のダイヤ改正で「のぞみ」号の3号車が自由席から指定席に変更なりました。これにより、自由席の数が250席から165席に減りました。これにより、85席少なくなっています。
「のぞみ」の自由席の将来は・・・
ほとんどの方が予想されている通り、将来的にはすべて指定席になると予想します。理由としては次の通りです。
- 車内改札が不要になる
一番大きい理由だと思います。車掌の業務も減りますのでJRにとって大きなメリットです。また、在来線の特急列車で言われている乗車券を所持せずに乗車することも駅が有人改札である新幹線ではできませんのでデメリットとはなりません。乗務する車掌の数も減らせるので恐らく近いうちに全席指定席になると思います。
- 販売されている席の数が分かるので臨時列車の設定が容易になる
JR西日本が4月21日に、5月分の臨時列車を発表することがありました。
全席指定ですと、利用者数がJR側から分かるので直前での臨時列車の設定も容易になります。必要以上の臨時列車の設定が不要になりますので収入面から見ると大きなメリットとなると思います。この二つの面から私は、将来的には「のぞみ」号は全席指定席になると予想しています。
まとめ
さすがに、今年のお盆とか年末年始からはないと思いますが、将来的には(2・3年後位?)には、「のぞみ」号は全席指定席となると思います。EX予約を使えば1か月より前でも指定席が確保できるのでほぼ間違いなく変更されるでしょう。