1月24日にハピラインふくいは、ダイヤ改正後の時刻表を公開しました。敦賀駅での「サンダーバード」・「しらさぎ」からの乗り換え需要に答えたものです。全体のキャパシティが変わらない中での敦賀駅重視の判断により都市によって明暗が分かれる形となりました。
ハピラインふくい公式ホームページより
2024年3月16日の北陸新幹線(金沢ー敦賀間)の開業により、北陸本線(敦賀ー大聖寺間)は、JR西日から第3セクターであるハピラインふくいに移管されました。北陸新幹線停車駅以外の区間については、停車駅である福井駅・芦原温泉駅以外では、乗り換えが必要でありハピラインふくいの列車を利用することが多かったようです。また、越前武生駅で新幹線単独駅となりました。その結果、新幹線の恩恵が受けられなかった地域ではハピラインふくいを利用することになりました。特に、鯖江市では不満の声もあがり全国に報道されたほどでした。
そこで、今回のダイヤ改正において利用実態に合わせたダイヤに変更することになりました。車両数が限られた中でのダイヤ改正ですので、利便性が上がる地域と逆に下がる地域が生まれることになります。改正前と改正後とのダイヤを比べてどのように変わったのか見ていきたいと思います。
本数の隣の()は、快速の本数(臨時快速1本を含む)、快速については、現行通り2両編成で計算
下り | 現行 | 改正後 | 差 |
敦賀→ 武生 | 28(5) 内4両 4 | 33(4) 内4両 8 | +5 |
武生→ 福井 | 37(5) 内4両 4 | 34(4) 内4両 8 | -3 |
福井→ 芦原温泉 | 31 内4両 11 | 31 内4両 18 | 0 |
芦原温泉→大聖寺 | 21 内4両 17 | 21 内4両 16 | 0 |
上り | 現行 | 改正後 | 差 |
武生→ 敦賀 | 29(4) | 32(4) | +3 |
福井→ 武生 | 39(4) | 36(4) | -3 |
芦原温泉→福井 | 32 | 33 | +1 |
大聖寺→芦原温泉 | 24 内4両 13 | 23 内4両 13 | -1 |
以上のように、敦賀ー武生間で供給不足が発生している状況を改善するために、武生ー福井間の列車を減便するようです。実際に敦賀近辺では、混雑がひどい状況が全国ニュースとなっていたことを覚えています。また、敦賀駅におけるJR線への接続も改善されます。少ない車両数の中、運用のやりくりでの増便が行われより便利になることが予想されます。
ただ、敦賀駅での接続の改善により一層の利用者増加となる可能性もあり将来的には、車両の増備が必要ではないでしょうか。また、JR越美北線の減便はなさそうです。
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