2024年から、「奥出雲おろち号」に変わる観光列車「あめつち~木次線~」が、米子ー出雲横田間で観光列車として運転されています。車両の都合上芸備線の見どころの三段スイッチバック、備後落合駅での芸備線と木次線の3列車集結シーンの体験ができなくなりました。そこで、鉄道ファン向けのあめつち号の設定について考えてみたいと思います。
現状
「あめつち~木次線~」は、4月から11月の間の土曜日・休日に米子8時17分発出雲横田11時21分着と出雲横田12時03分発米子15時27分着で運行されています。そのため、乗車するためには、山陰地区に宿泊する必要があります(新見駅宿泊なら伯備線なら利用可能)。地元にとっては、宿泊してもらうためのダイヤ設定となっているものと思われます。そのため、土曜日の列車は乗車率が伸びにくいでしょう。また、米子行きの上り列車は、芸備線からの接続がなく利用しにくい設定となっています。
土曜日の利用促進について
そこで、1か月に1回程度鉄道ファン向けのイベント行う列車「あめつち~鉄道満喫号」としてみることを提案します。イベントとしては、単発で行うよりも継続が大事だと考えるので毎月がよいと思います。ダイヤとしては、米子発の列車を9時台に変更しすることにより、サンライズ出雲およびやくも1号からの乗り換えが可能になります。一方、出雲横田発は17時前ごろがよいかと思います。やくも30号に接続が取れれば、新大阪までは日帰り可能となり利用客がある程度増えるのでないでしょうか。帰りの利用は、鉄道ファンの場合往復利用は考えにくいので減るでしょうが、芸備線からの乗り換え確保により、芸備線からの流入も期待できるでしょう。私の場合は、50%乗鉄で50%観光タイプなので宿泊して観光して帰ると思います。
実現可能性について
その日だけの特別ダイヤが必要になるので、あまり可能性は高くないと思います。奥出雲おろち号の走っていた時期には上りの列車には芸備線からの接続がありましたが廃止された経緯を考えれば当然かもしれません。もしあるとすれば、ここでしか体験できないイベントが必要でしょう。どういうものがいいか考えてみましたが、2両編成であるため妙案は思いつきませんでした。イベント実施には1両のほうが使い勝手はいいでしょう。そういう観点だと、単行で木次線通しで走行可能なキハ120を改造したほうがいいのかもしれません。時刻変更により上り(米子行き)の乗車率の向上につながるのではないかと思います。乗車率の向上を図るのであれば、ダイヤ変更ではなくツアーでの乗客の確保という方法も考えられますので現実的にはこの選択かと思います。
まとめ
鉄道ファン向け「あめつち」の実現は難しいでしょう。今のダイヤでは、土曜日および日曜の上り列車について問題がある点は事実です。木次線といえば三段スイッチバックと備後落合駅ですので、この区間を走行できるキハ120系を改造した観光列車だと1両編成のためイベントがやりやすいのではと思います。
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