井原鉄道はICOCAを導入しないのか #JR西日本で不正乗車

井原鉄道ICOCAを導入しないのか 井原鉄道

 岡山県総社駅と広島県福山駅を結ぶ井原鉄道井原線ですが、現在磁気乗車券およびIC乗車券の利用および販売が行われていません。そのため、不正乗車をしている人が一定数いるようです。現状について紹介したいと思います。よいこ(大人も)したらだめですよ。

井原鉄道について

 井原鉄道井原線は、岡山県の総社駅と広島県の神辺駅間41.7キロメートルの路線で約45分かけて走行します。20世紀最後の開業路線であり、数字の並びが良いことで平成11年1月11日11時11分に一番列車が発車しました。年間の利用者数は約100万人で輸送密度は約1,000です。高架化され、踏切も清音駅と神辺駅の近くだけの高規格路線で作られているため当初は時速110キロで走行できる車両のIRT355を導入しましたが、尼崎の脱線事故により運転状況記録装置の導入が資金的に苦しかっため、現在は時速95キロで走行していますが、単線気動車としてはかなりの高速運転を行っています。ちなみに、IRT355は、Ibara Railway Trainとエンジン出力の355馬力から名称をとっています。総社ー清音間は、第二種鉄道事業者としてJR伯備線の線路を走ります。総社ー清音間は、複線電化ですが、清音ー神辺間は、非電化単線です。また、神辺ー福山間はJR福塩線に車両が乗り入れ直通運転をしています(1日3往復)。福山駅に乗り入れるときは、JR福山駅のホームから発車しますが、総社ー清音間は、専用のホームから発車となります。運賃は、210円~1,120円ですが、JRと同じ区間の総社ー清音間は190円の特定運賃が設定されています。列車は、1両もしくは2両で運転され通勤時間帯は1時間に2本、昼間は1時間に1本程度の設定となっています。全列車ワンマン運転で、駅員のいる駅では、駅で運賃を回収し、それ以外の駅では、車内で運賃箱ではなく運転手の持っているトレーにカルトン(トレー)に運賃を整理券と一緒にいれます。

清音駅・神辺駅での乗り換えついて

 清音駅・神辺駅には、JRと乗換口に簡易型自動改札機が設置されており、JRの磁気乗車券・ICカードで乗車する場合はタッチして乗り換えをします。井原線では、乗車券・定期券とも紙(定期券はラミネート加工)を使用していますので自動改札には対応していません。簡易型の自動改札機であるため、下車時は、磁気券の場合改札機の箱に入れるシステムとなっています。

問題点

 上記のシステムのため、清音駅および神辺駅ではJRの運賃の確認は行われません。JRと井原線とは連絡乗車券が使えますが、JR西日本では定期券の販売はありません(普通乗車券のみで券売機で購入できます)。一方、井原線では、定期券・普通乗車券ともに紙になります。大半の利用者は、清音駅もしくは神辺駅を利用しますので自動改札は使用しません。そのためJRから井原鉄道に乗り換える場合自動改札を使わない光景が普通に見られます(大体半分くらい)。JRからの乗り換えについては、乗車券が確認されないので一番安い150円の切符で乗車しても分かりません(絶対やったらだめです)。ちなみに総社駅は、ドアのついている自動改札のためできません。

解決法

 このような行為は、JRの輸送密度等・収入の減少に繋がるものであり減便・減車に繋がり利用者が不便になる行為です。JRからの乗り換えの場合のみ発生するため何らかの対策が必要でしょう。JR側としては、人材の有効活用のために清音駅・神辺駅を無人化した(もともとはみどりの窓口駅で)以上駅員を置くわけにはいかないので自動改札機をドアのついたものに変えることが最善の手でしょう。一方の井原鉄道は、磁気券の導入もしくはIC乗車券あるいはQRコード乗車券の導入が必要だと思います。1月20日の、運賃値上げの発表では2025年中にクレジット決済を導入予定とありましたので、QRコードの導入が最適だと考えます。JR西日本のQRコード化は、2028年の予定となっていますのでQRコードに対応するのが最適解だと思います。

まとめ

 不正乗車が行われることは、会社の利益だけでなく、利用者の利便性の悪化につながるため絶対やってはならないことです。ただ、不正を行う人はどうしても一定数おりそれを放置すると窓ガラス理論により広がっていきます。なので、ある程度しっかりとした対応が必要でしょう。ちなみに、井原鉄道の公式Xで大阪地区の駅からの160円乗車券の写真がありましたが、どうやってすり抜けたのでしょうか。

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