快速「マリンライナー」置き換えはあるのか #時期的にはそろそろですが

「マリンライナー」 岡山地区

 岡山駅と高松駅の間を結ぶ快速「マリンライナー」ですが。そろそろ車両の置き換えの時期になろうとしています。次は、どのような車両を使っての運転となるのでしょうか。JR側からは情報が一切でいないのであくまで予想の範囲となります。

快速「マリンライナー」の歴史

 快速「マリンライナー」は、1988年(平成元年)4月10日の瀬戸大橋開通により誕生した岡山県の岡山駅と香川県の高松駅を結ぶ列車です。列車本数は、設定当初は、1日19往復で1時間に1本の運転となっていましたが、利用者の増加に伴い本数が増やされ2024年の時点では、下り38本・上り35本の設定になっています。岡山地区の普通列車では唯一グリーン車が設定されています。

 瀬戸大橋開通以前は、本州と四国は宇高連絡線で結ばれていました。このころは、24時間体制での運行が行われ関西・九州・山陰からの直通列車も設定されていました。また、宇野駅・高松駅での連絡船乗り換えの際には席取りのためのダッシュが行われ有名な光景となっていました。

 そして、1987年(昭和63年)3月23日には岡山駅と宇野駅とを結ぶ213系による「備讃ライナー」が運行を開始し翌年の瀬戸大橋開通への準備が整えられました。

「マリンライナー」の車両

213系

 213系は投入当初は快速「備讃ライナー」として岡山駅と宇野駅の間を運行していました。当初は普通車による3両編成8本を使用し11往復の設定となっていました。出戸大橋開通後は、岡山駅と高松駅を結ぶ快速「マリンライナー」として使われるようになりました。当初は、9両編成でしたが11往復しかなく瀬戸大橋開業ブームの影響もあり輸送力不足の状態でした。

 そこで、追加で車両を製造し3両編成12本(うちグリーン車組み込む車が6本)と「スーパーサルーンゆめじ」用の3両編成(うち2両は形成としては211系)の体制となり、1時間あたり2本に増発しました。増発により、ラッシュ時を除き9両編成はなくなりました。また、山陽本線の快速「サンライナー」1往復にも使われこの際はグリーン車は自容席グリーン車扱い・指定席車は自由席として運行しました。

 2003年3月15日のダイヤ改正により、JR西日本の223系5000番台(2両編成)とJR四国の5000系(3両編成。1両目の2階はグリーン席、1階は指定席)にその座を譲りました。そして、他の路線で使用するために編成の組み換えが行われ現在の3両編成4本とワンマン運転対応の2両編成8本に組み替えられました。この際には、グリーン車5両の廃車と中間車6両の先頭車改造工事が行われました。また、これとは別に、試験車「U@tech」が編成されています。

 これ以降は、基本的に福塩線以外の岡山・福山地区の普通列車として運行についています。なお、2両編成のついては、ワンマン装置が取り付けられ現在は、宇野線(岡山~宇野間)、伯備線(岡山~新見)、赤穂線(岡山~播州赤穂間)で都市型ワンマンの形態で運行されています。2016年(平成28年)春に行われた「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」の際に1本が観光列車「La Malle de Bois」に改造されています。なお、朝の時間帯には岡山~宇野間と岡山ー児島間で2両編成3本を連結した6両編成の運行がありかつての栄光を感じさせられます。

 2012年(平成24年)より、体質改善工事が施工されているためしばらくの間は活躍するものと思われます。

223系5000番台・5000系

「マリンライナー」と「サンライズ瀬戸」です。

 快速「マリンライナー」高速化のために、2003年(平成15年)10月1日のダイヤ改正により運行されている車両です。JR西日本の223系5000番台は2両編成、JR四国が所有する5000系は3両編成となっており高松側の先頭車は1階が指定席・2階がグリーン席のダブルデッカー車となっています。223系5000番台は2両編成であるため朝ラッシュ時の列車が213系時の9両編成(うち自由席車7両)から7両編成(うち自由席車6両)に減車されています。また、減車による混雑緩和のため2扉から3扉に変わりました。

 減車により苦情がでたため、一時期関西地区から223系を借り受け車両数を増やしていましたが現在は元に戻っています。瀬戸大橋線は沿線住民の増加により利用者が増加している路線ですので問題があると思います。

 乗り心地は、213系時代にあった横揺れもほとんどなく快適に乗車できます。時速130キロメートルでの高速運転を楽しむことができます。ただし、着席できればの話ですが。

「マリンライナー」の車両の置き換え

公式発表

 今日時点で、JR西日本・JR四国からは何も発表はありません。したがっていつ頃どういう車両が入るのかは不明です。現在227系の増備が進んでおり工場の能力的にも今すぐにはないと思われます。また、山陰本線(JR嵯峨野線)での輸送力不足に対応するための対応が必要な状況となっていますのでその先というところだと思います。

 今後の227系500番台(Urara)の記事です。よければ見て行ってください。

予想

 快速「マリンライナー」は、JR西日本岡山支社とJR四国にとって看板列車というべき存在です。優先的に新車が投入され短い期間で次の車両が投入されています。現在、岡山・福山地区には227系500番台(Urara)が投入され岡山の代表的な車両となりつつあります。しかし、JRにとっては「マリンライナー」こそが岡山の顔であり近いうちに新車の投入を検討していると思われます。

 ただ、今の車両は見た目に大きな違いがないため新型車両を投入しても目立たない可能性があります。そのため、外観的に目立つものが必要となってくるでしょう。213系のJR西日本とJR四国との協調を示す青と水色のラインは個人的にはとても気に入っていますが、新車にはそれ以上のものを期待したいと思います。

 車両の所有についてですが、現行通りJR西日本とJR四国とで分けて所有することになりそうです。後のつぶしが利かないグリーン車についてはどちらが所有するかもめるかもしれません。

現在の「マリンライナー」の車両について

 JR西日本は、山陰本線(JR嵯峨野線)への転属を考えているのではないでしょうか。2両編成7本ですが輸送能力の不足している状況を考えれば助かると思います。岡山・福山地区で時速130キロメートル運転は不要ですので他の場所での使用となるでしょう。

 JR四国については、7200系(旧121系)の置き換えに使われると思います。7200系は19編成あり2016年(平成28年)~2018年(平成30年)の間にワンマン化と併せてリニューアルを行っていますが、1987年(昭和62年)から使用している車両で寿命が近いのも現実です。「マリンライナー」への新車製造が可能になる時期には状態の悪い車両も出てくるため時期的にはちょうどいいのではないでしょうか。残りの車両については、JR四国が新規に製作する必要があると思いますが、近年の減便状況を見ると編成数は減らすのではないでしょうか。

まとめ

 223系5000番台・5000系が投入されてから20年以上経過し、岡山・香川の看板列車である「マリンライナー」は近いうちに新車が投入されると思います。227系500番台(Urara)に負けないデザインの新車であることを期待します。

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