岡山地区バス運賃値上げ #120円は厳しかった

両備グループの岡電バス バス・路面電車

 岡山県内のニュースで岡山市に本社を置く両備バスホールディングが3月16日から倉敷市、玉野市、瀬戸内市を走るバスの運賃値上げを中国運輸局に申請したことが報道されました。一方、昨年の12月23日開催の岡山市の公共交通のあり方を話し合う協議会で、今年秋に市内の120円区間を160円に上げる方針が示されました。複数の運賃改定の話が出ていて分かりにくい状況になっていますので今時点での情報をバス会社別にみていきたいと思います。

各社の運賃改定

  • 岡電バス

 岡山市内の120円区間を今年秋に160円へ値上げ。その他の路線では、今回申請のあった両備グループに属する会社だが運賃の値上げはない模様。唯一の市外への路線である岡山駅と中庄駅をつなぐ路線については、下電バスと並行しているため値上げにはならないと思われるが下電バスは1往復しかないため路線から撤退するのであれば倉敷市内については値上げされる可能性あり。なお、市内をは走る路面電車は、運賃据え置きの模様。

  • 両備バス

 報道のとおり、倉敷市・玉野市・瀬戸内市の路線のうち他社と並行しない区間について運賃の値上げ(初乗り170円→200円)。岡山駅と倉敷駅をを結ぶ路線については、中庄駅より西の区間のみの値上げになると思われる。ちなみに現在確認できる変更は次のとおり

 岡山駅ー宇野駅 660円→700円

 倉敷駅ー連島 400円→430円

 倉敷駅北口ーイオンモール倉敷 170円→200円

 新倉敷駅~倉敷芸術科学大学 260円→300円

 西大寺バスセンター~牛窓 650円→700円

その他の区間も10円~100円程度の値上げの予定

  • 宇野バス

 現行の運賃からの値上げはなし。岡山市の公共交通のあり方を話し合う協議会でも100円を維持するすることを表明しており、岡山市内で行われたバス無料デーでも岡山市より補填を受けていないため料金面で競合他社との同調はしないと方針。

  • 中鉄バス・備北バス・下電バス

 現時点では、今年秋に岡山市中心部の運賃を120円→160円へ値上げする以外の情報はなし。下電バスは、岡山駅ー中庄駅の路線(1日1往復)を廃止する可能性あり。

  • 八晃運輸(めぐりん)

 医大右線・京橋線について、120円均一運賃を160円に値上げ。岡山市の公共交通のあり方を考える協議会において両備バスを競合する益野線を昨年11月1日に廃止することを決定。それによりバスに余裕ができたため岡山市の利便増進実施計画に盛り込まれている拠点間をつなぐ支線の運行を予定より半年程度繰り上げて今年4月から開始することになった。運賃は、200円(ICカードの場合180円)の予定。

まとめ

 他の都市と比べてバス運賃の安かった岡山ですが、収益的に厳しい状況となり、運賃の見直しをすることなりました。現時点では、岡山市中心部・倉敷市・玉野市・瀬戸内市での値上げが公表されていますが、他の地域でも追随して値上げが行わると思われます。

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