山陽本線福山止まりの理由 #ダイヤ改正で減少か

山陽本線福山止まりの理由 岡山地区

 岡山・福山地区の山陽本線には、福山で乗り換えとなる列車が設定されています。地味にいやらしい設定ですがなぜこのようなダイヤとなっているのでしょうか。そして、将来はどうなるのでしょうか。考えてみたいと思います。

山陽本線福山行きの現状

 2024年度ダイヤ改正の時刻表を見ると山陽本線の岡山駅から福山駅間止まりの列車は、11.5往復(下り11往復、上り12往復)設定されており、下り列車については11本中105系の下関総合車両岡山支所への送り込みである1本(府中7時51分発岡山行き)と、深夜の列車(岡山21時発福山行き・岡山駅22時52分発風山行き)を除いては、基本的に福山駅で乗り換えとなります。

 上り列車は、12本中福塩線からの105系の送り込みの列車(19時35分発福山行き)と早朝の列車4本(福山4時50分発姫路行き、福山5時49分発姫路行き、福山発6時33分発西大寺行き)を除き福山乗り換えとなっています。

 福山ー三原間の車両は、1往復(福山8時49発糸崎行き・糸崎7時59分発福山行き 227系500番台(Urara))を除いては、広島の227系(Red Wing)での運転となっています。

 福山駅では上り列車は、同一ホームでの乗り換えですが、下り列車は山陽本線上りホームもしくは福塩線ホームに到着するため階段を使っての乗り換えをしなければなりません。以前は、快速「サンライナー」からの三原方面への乗り換えの場合同一ホームでできでいました。なお、その場合「サンライナー」は、備後赤坂駅まで回送列車となり、岡山方面についても同一ホームでの乗り換ええとなっていました(一部列車は異なります)。

福山駅での分断の理由

 福山乗り換えが最初設定されていたときは、福山駅を境に乗客が減るので輸送能力が過剰になるという理由とされていましたが、現在では1往復を除いて車両数に違いはありません。この事実を踏まえると別の理由があるように思われます。

 そうなると車両運用の関係が一番に考えられます。1日中張り付いて運用を調べることはさすがにできまえんので、運用表を公開している(JR西日本公式でなく有志の調査によるものですが)サイトがありますので紹介します。

令和6年度運用表(10/5修正) – 山陽地区の国鉄型電車【1/28更新】 – atwiki(アットウィキ)

atwiki山陽地区の国鉄型電車より

 ここのサイトを見ると、岡山地区の車両数の状況が分かります。

車両1編成の両数運用数2024年3月10月
105F2676
113B43104
115G2788
115D3183022
115A491111
213C
(2両)
2677
車両1編成の両数運用数2024年3月10月
213C
(3両)
3433
223P2677
227R2111111
227L3167?25

 これを見ると、115系A編成と115系D編成に余裕があるように見えますが、10月5日以降に廃車となった車両もあるため、実際はもっと少なくないでしょう。先日、記事にした227系L編成の運用に、213系ラッピング車が入ったことからも227系自体も余裕はないようです。他の方のブログを見る限りでは、ワンマン運転用のドア付近へのカメラ取付のために工場に入っているようです。213系大阪万博ラッピング車両については、115系湘南色目当ての鉄道ファンへの宣伝も兼ねてだと思います。よって、設定した当時は、利用者の福山駅をまたいだ利用が少なかったためでしょうが、今は車両運用の都合上だと考えられます。

今後について

 2025年3月15日のダイヤ改正では、広島地区の増便・増車が予定されています。山口地区では、新山口えきまで227系Red Wingが運用されいますがしばらくは、新車の投入はない見込みです。そうすると、広島地区の車両が不足するものと思います。そこで福山地区で運行されている227系Red Wingが充当されるでしょう。

 現在、岡山地区は227系Uraraの投入により車両に若干の余裕があります。そこで、福山ー三原間の列車を既存の車両での運行とするでしょう。結果として、以前のように糸崎・三原までの列車に戻ると思います。ダイヤ改正のプレスリリースの行先変更はこのことだと推測します。乗り換えが少なくなり、利便性も向上するため大変良いことです。

 時刻表3月号を昨日予約しました。2月下旬の発売日が楽しみです。

 岡山地区のダイヤ改正の記事です。よければ見てください。

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