広島のテレビ局であるテレビ新広島が発表したニュースで現在、再構築協議会が設置され存廃について協議をしている芸備線の区間の一部である備後落合駅~新見駅の間の区間の利用者数について報道されました。
テレビ新広島ホームページ
記事によると、JR西日本の調査によると、JR芸備線の新見~備後落合駅の区間について通勤通学時間帯の利用者が減少していることが判明しました。朝の時間帯の東城駅(7時31分)発の列車がコロナ前よりも15人減っているとの結果が出ています。
通学時間帯の利用
芸備線のダイヤを見る限り通勤需要はほぼない前提での設定となっているので減少しているのは通学利用の乗客だと思われます。芸備線の輸送密度は2018年度は備中神代~東城間で73ですので往復で考えると倍の30近い数字の落ち込みとなっているものと思われます。同区間の2023年度の輸送密度は、88ですので地元の住民以外の利用が増加しているのでしょう。
昼の時間帯の利用
一方で、備後落合駅を14時42分に発車する新見行きは19人増えているそうです。確かに東城~備後落合間は輸送密度が2018年度の9から2023年度は20と増加しているので納得の数字でしょう。「青春18きっぷ」を使わないか、芸備線のきっぷを買って乗車した人の増加によると思います。
実際には、JR西日本は運転手が利用者数をずっと数えていたて把握していたと思いますのでここでこの数字を出すということは、廃線のための証拠の一つとして使うためでしょう。やはり、鉄道ファンの応援だけでは路線の存続は難しいということでしょう。少しずつ外堀が埋められてきているように感じられます。
残すための手はあるのか
恐らく、JR西日本は上下分離でも運行はしないと思いますし、岡山県・広島県もお金を出すつもりはなさそうです。また、行司役の国もここを廃線にしないと全部残さないといけなくなるので存続とは言う事はできないでしょう。かと言ってクラウドファンディングでどうこうなる赤字額ではないのでどうしようもないような気がします。
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ここと同じ結果となってしまうのでしょうか。偉そうなことを書いていますが、正直路線の存続について名案は思い浮かびません。というより、私たちが考えることに対して確実に潰す証拠を持ってきているように思います。
輸送密度と利用者数の乖離
ほとんどの鉄道ファンは、備後落合駅を通過しての利用ですので昼の1本だけで輸送密度は逆方向の移動を含めれば38増えるはずですがそこまで増えていないということは、やはり「フリーきっぷ」での乗車が大半なのでしょう。
これからについて
私も、岡山県のフェイスブックを見るまでは、「青春18きっぷ」の利用も輸送密度の計算に入ると思って利用していましたが全然やくに立っていなかったようです。
考えを変えることにしようと思います。旅行の記念として乗車券を1区間だけでもこれからは購入しようと考えています。鉄道ファンがある程度協力すれば、岡山県・広島県も考えを少しは帰るかもしれません。できる範囲でできる事が大切なのかもしれません。
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